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ドゥロワーの引き出し

2010年の区切りの良い年に独立起業いたしました。20年間携わってきた自転車業界で得た知識をフル活用し、次の自転車業界のための人材を育成しようとたくらんでいる「ドゥロワー」の日々を徒然なるままに綴ります。

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単なる玉転がしではないですからね

みなさんこんにちは
ドゥロワーの山路です。

まぁ、毎日のように遊んでいるみたいに見えますが、結構難しいこともやってるんです。



ドゥロワーではPARKTOOL SCHOOLを始めとして、それぞれのレベルに併せて、いろいろなカリキュラムをご用意しています。

まぁ、最近はちょっとだけオーバーフロー気味で、PARKTOOL SCHOOLばっかりになってしまってますが、2012年1月からは、より細分化した学びをご提供していきたいと思っています。

ちなみに画像は、先週末に行われていたPARKTOOL SCHOOLの短期集中コース講義中のひとコマ。
DSC01100.jpg

受講者がチャレンジしているのは、回転部分に採用されているベアリングシステムを分解し、その構造を知り、実際に組み付けてみるというもの。

これ、カップ&コーンというとてもシンプルなものなんですが、回転する部品の中心軸には必ず採用されているベアリング部品の基本構造なんですね。

この構造は、ベアリングに対して適切な『あたり』を出すことができるため、その調整一つでその回転性能にも大きな差が発生してしまいます。
昔の自転車屋さんのほとんどは、これらのカップ&コーン式のベアリングシステムを調整して、最も良い回転状態に手直ししていたものですが、現在では単純なカートリッジ型のベアリングシステムに移行してしまっている傾向にありますので、その調整技術はあんまり必要なくなったと言えます。

みなさんもご覧になったことがあるかと思いますが、ボトムブラケットやヘッドパーツなどに使用されているベアリングはボールが見えず、なんだかカセットみたいに『ポンッ』てな具合にカップの中に入れておしまい。
そんな現状ですから、カップ&コーンなんて見たことないなんて方も実際にいらっしゃったりします。

だからこそ、当スクールではしっかりとこの基礎構造を学んでいただき、なぜカートリッジ化されたのか?という変遷も含めて理解していただいています。

で、このカップ&コーン方式のベアリングシステムの調整って結構難しいんです。
なぜって?

それは絶対的な答えがないから

どんな状態が良いのかを一言で言えば、『できるだけ軽く回転して、ガタつきが無い状態』というもの。
この状態になるように四苦八苦します。
DSC01099.jpg

ちなみにこの授業は約40分程度のものですが、その間、ほとんど口を訊かなくなるというカニを食べる時と同じ状態になりますので、見てる方は結構楽しいです。

というわけで、みなさんもやってみませんか?
カップ&コーンの調整・・・


では、次の引き出しをおたのしみに。


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COMMENT

玉押し調整はプロの見せどころというけど、どの状態が正解なのかって言うと、微妙なんですよね。今まではガタが無い状態で軽く回るのが正解と思ってもましたが、とあるdvdでは玉がグリスに乗っかった状態(ぐにょぐにょ感がある)が良いと言ってがはたして…

| なんとなくクリステル | 2011/12/14 01:37 | URL |

いい表現ですね

なんとなくクリステルさん

コメントありがとうございます。
しかしいい表現です。

玉がグリスの上に乗っかった状態・・・

確かに表現するとすればこうですね。
ただ、誤解も生んでしまいますよね。
実際には、玉はカップとコーンに接触していますので・・・

でも表現するならそんな感じでしょうね。
私の陳腐なボキャブラリーが恨めしいです。

| Drawer | 2011/12/14 09:24 | URL | ≫ EDIT

ハブ単体で玉当たり調整して「できるだけ軽く回転して、ガタつきが無い状態」にしても、フレームに取り付けてクイックを閉め込むと、結構玉当たりが硬くなりますよね。果たして、この状態が一番良いのか、それともクイックを閉め込んだ時に「できるだけ軽く回転して、ガタつきが無い状態」にするのが良いのか、プロの意見をお聞かせ頂けるとウレシイです。

| Takashi NAKAZAWA | 2011/12/14 11:27 | URL |

一つの方向性として・・・

Takashi NAKAZAWAさん

遅くなりました・・・
すみません。

NAKAZAWAさんのお話にお答えするというのも大変緊張します。(笑)
クイックを締め込んだ状態と緩んでいる状態での玉当たりには、実際にわずかですが差が生じますよね。
それを前提に、クイックを締め込んだ状態で玉当たり調整ができるSRAMのホイールセットなどは、その答えとなるのではないでしょうか?

しかしながら一般的なものでは、そのような機能をもった製品が少ない事から、作業性の効率も考慮すると、クイックを締め込んだ際の変化は交差範囲として見るのが実用的なんだと思います。

ちなみに私はクイックを緩めた状態での玉当たりで調整します。

| Drawer | 2011/12/20 02:31 | URL | ≫ EDIT

回答ありがとうございます。

やっぱりそうですよね。僕もクイックを緩めた状態で玉当たり調整してます。というか、ハブ単体ならともかく、ホイールになっちゃうと、クイックを締めた状態の玉当たりってわかんなくなっちゃいますからね。

さらに、ライダーが乗って荷重がかかったときの玉当たりとかを考えると、必ずしもハブ単体で一番軽い回転が最良の結果を生むとは思えないですからね。

ちなみに、7700デュラ、97レコードで色々と試してみたんですけど、レコードの方がクイックを締めても玉当たりが変化しませんでした。デュラは結構回転が硬くなりましたね。さすがカンパニョーロだと思いました。

とても参考になりました。ありがとうございました。

| Takashi+NAKAZAWA | 2011/12/20 10:23 | URL |















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