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ドゥロワーの引き出し

2010年の区切りの良い年に独立起業いたしました。20年間携わってきた自転車業界で得た知識をフル活用し、次の自転車業界のための人材を育成しようとたくらんでいる「ドゥロワー」の日々を徒然なるままに綴ります。

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ここ最近のメディア上における自転車の見え方

みなさんこんにちは
ドゥロワーの山路です。

最近は、ネット上で自転車に関する内容の記事やツイート、エントリーなどを見ない日が無い程、良くも悪くも世の中の話題となっている事がわかります。



しかしながら、その内容たるや結構散々で、とんでもない誤解をさも正論のように展開するお笑い芸人や自称フリーターなどにおいては論外で、評価などするにも値しないわけですので完全放置なのですが、気になるのは一見すると正しい意見の様でも、実は細かい解釈の違いによって例外などを間違えて捕らえている方もいらっしゃるわけです。

じゃぁ、てめぇは何でも知ってるのか?

という事になりそうなので、最初に言っておきますが、私も理解できていない事はたくさんあります。
そのために日々勉強ですし、カオス状態ともいえる現在の自転車を取り巻く環境に興味深々なわけです。

皆様もここ数日、それぞれ軽く炎上しているブログやツイートをご覧になっていると思いますので、それについてのコメントはするつもりはありません。

我々のように長く自転車に携わっているにもかかわらず、道路交通法を正しく解釈し、それを運用していくことが、実際の社会的なインフラを含めて様々な環境の不備からできていないのが現状です。

自転車は歩道を走れというお笑い芸人のブログに、「自転車は道路交通法上軽車両であるため、歩道は走っちゃいけない。だからお笑い芸人、お前は何も知らない馬鹿だ。」という内容の書き込みがありましたが、ある意味あれは普通の方の理解の上に成り立つコメントの代表例といっても過言ではないでしょう。
だって、道路交通法をしっかりと読み解き、正しく解釈した上でコメントした方は決して多くは無いと思いますし、世の中で最近言われているのは、『自転車は軽車両だから車道を走りましょう』ぐらいの『知識』として知っている程度の方がほとんどです。

例えば、歩道を走る上での例外事項について軽く補足すると・・・
1. 児童(6歳以上13歳未満)や幼児(6歳未満)が運転する場合
2. 満70歳以上の者が運転する場合
3. 安全に車道を通行することに支障を生じる程度の身体の障害を持つ者が運転する場合
4. 車道等の状況で、自転車の通行の安全を確保するために歩道を通行することがやむを得ないと認められる場合
5. 標識や道路表示によって、歩道を走ることを指示されている場合

とこのように、走行区分帯の但し書きの一部だけでもこれだけあります。
しかも、この例外を適用できる車両区分というものも存在し、細かいことを説明せずに一言で言うと、「当該車両が普通自転車である場合に限る」という感じ。

じゃぁ、普通自転車ってなんなのさ?
っていうと、こ難しい車両の諸元などがでてきてややこしくなるわけです。

あっ、もちろんこれらの例外に当たり、歩道を走る場合でも車道寄りを徐行して走ることが大前提で、歩行者の安全を守る必要があれば、必ず一時停止する義務が生じます。

こうなると十把一絡に、自転車に乗っている人全てに「自転車は車道を走りなさい」ということは言えなくなってしまう場合があり、全てを正しく理解して運用することなど、現状ではかなり困難であることがわかります。

かく言う私もそれらの細かな事まで知らないその一人でしたし、このような商売をするようになってから道路交通法について学び、実際の社会環境における運用をしてみて、その実行の難しさを理解し、その上で法人向けの研修などにおいて講義をさせていただいています。

その講義も完全というわけには行かず、実際の運用上では、それらの判断をするのは実際に自転車に乗っている方になりますから、最終的には安全を守るために『臨機応変』な対応が求められるわけです。
そういう意味では、自転車における道路交通法の意図とは、法でガチガチに固めて違反者には罰則を与えるということよりも、ある意味では交通弱者であり、一方では歩行者などに対しては強者ともなるファジーな自転車という乗り物を使用する上で、どうすれば安全に道路を共有できるのかという個々の意識を高める上での指針だというように私自身は解釈しています。

誤解もあるとは思いますが、それぞれの立場で相手を敬うことができれば、邪魔という考え方自体ナンセンスだと思いますし、何より気持ちいいと思うんですよね。

ちなみに、このような立場になってからというもの、これまで3歩も歩けばわたれてしまうような横断歩道などは赤信号でも渡っていましたが、赤信号では絶対に渡りません。

だって、赤信号の反対にいる方からしてみたら、青信号ですからそこに人や自転車が出てくるなんて考えられないでしょうし、もしそうなったら嫌でしょうし、怒ると思います。
私もそうですから、じゃぁ自分が赤信号のときはしっかり相手を敬い待とうと・・・

ルールを守らないことによって発生してしまう事故については、とても残念に思います。
きれいごとと言われようと、別に全ての人に信号を守れと、クチが酸っぱくなるほど近所にいるステテコ姿で怒鳴っている頑固親父ではありませんので誤解なきよう。
つまり守りたい方は守ってください。
そうでない方は、極論では『ご自由に』です。

でも信号を守らない人がいることによって、嫌な気持ちになったり怒ったりしている人は必ずいるわけで、その方々のことをどのように思うかによって自己判断をするしかないと思うのです。

とはいえ、海外出張もある程度経験し、それぞれの国における自転車の位置づけや交通インフラを間近で見て体感している者としては、今の日本の自転車を取り巻く環境はもう少し何とかしたいなと考えます。
もちろん、乗る側のマナーも含めてね・・・

自分にできることといえば、現在の道路交通法を正しく伝え、実際の運用上におけるギャップと、そのギャップを上手に解釈し、自身の安全をしっかりと守ってもらえるような意識を持ってもらうこと。
それが今の私にできる事なのかなぁ~と、考えさせられるここ最近でした。


では、次の引き出しをお楽しみに。

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