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ドゥロワーの引き出し

2010年の区切りの良い年に独立起業いたしました。20年間携わってきた自転車業界で得た知識をフル活用し、次の自転車業界のための人材を育成しようとたくらんでいる「ドゥロワー」の日々を徒然なるままに綴ります。

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料理は素材が命なのだよ

みなさんこんにちは
ドゥロワーの山路です。

さて、昨日のエントリーにて、じてんしゃ学の新講座へのお申し込みがいまひとつといった状況もあり、その講座について掘り下げてみようと思います。

まずは、わたくし一押しの新講座「自転車選びに活かせるフレーム素材入門」のご紹介です。



「料理は愛情」と言った料理家がいましたが、「料理は素材が命」と言った料理家もいます。

まぁ、どちらでもいいのですが、モノである以上、結論的には素材の良し悪しが出来上がった料理の8割を決定付けると言っても過言ではありませんよね。
しかしながら、じゃぁその本質的な素材の良さというものが絶対的なものなのかというと、必ずしもそうではありませんが、食べ物の場合は「新鮮か否か」という絶対的なものさしが存在します。

当ブログで料理の話で引っ張っても良いことはありませんので、つかみはこの辺にしておきましょう。

さて、今回新たにじてんしゃ学に加わった新講座のうち、わたくし自身が最も期待している講座が実はこれ。

「自転車選びに活かせるフレーム素材入門」

なんで、こんな講座を開講したかと言うと、世の中には様々な素材の自転車フレームがあるのですが、その良し悪しというか特性なんかが、あまりにも「ひとくくり」にされすぎているような気がします。
私自身、この業界に20年以上身をおいていますので、そりゃぁもう、いろいろなモノを見てきましたし、経験してきました。
その経験から言えることは、一つとして同じモノなどなかったという事。

当たり前すぎて、鼻血が出た方もいるかも知れませんが、ここで言いたいのは、例えば「アルミニウム」と言う素材があったとします。
専門誌やウェブサイトなど、作り手側の様々な制約がある中では、例え異なる種類や加工方法、工法などを含め、決して同じモノなどないという事を十分に伝えることはできず、結果として「アルミニウム」と言う大分類で評価することになってしまいます。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、アルミニウムそのものをフレーム素材として使用しているわけではなく、アルミニウムを主成分とする合金(銅やマンガン、ケイ素、マグネシウム、亜鉛、ニッケルなどと合わせる)とすることで強度などの特性を変化させて、様々な製品に使用されています。

例えば1000番台と呼ばれ、アルミ箔や導電材などに使用される純アルミもアルミニウムですし、3000番台と呼ばれ、ビールやジュースの缶に使用されるアルミニウムもあります。
一般的に自転車のフレームに使用されるアルミニウム合金は、6000番台や7000番台が挙げられますが、これらのアルミニウム合金も熱処理の方法を変えると、全く違った特性になります。

つまり、素材は素材として存在しますが、愛情を持って料理された姿は、一つとして同じものはないということになるのです。

皆さんがよくご覧になる自転車のカタログ。
私も大好きで、様々なブランドのカタログを拝見しますが、そのカタログの一番後ろなどにあるスペックチャートをご覧になったことはありますでしょうか?

特に注目したいところは、部品でもカタログでもなく、「フレーム」と「フォーク」という箇所。
メーカー特有の名称を用いているものもありますが、例えばアルミ二ウムであれば「6061」「7075」などと言った合金番号だけでなく、「T-6」「T-7」という調質記号まで書かれたものもあります。

これにより、このメーカーが使用しているアルミニウムは、どのような合金をどのように加工し、どのような特性を出しているというところまで読み解くことができるわけです。
それを踏まえたうえで、実際に試乗をしていただくことで、本当に自分に最適のフレームはどのメーカーなのか?ということがわかってくる訳で、単に○○のブランドだから、とかアルミニウムだから、とかの上っ面で非ロジカルな評価で間違った選択をされていることも少なくないと言える訳です。

あっ、誤解があるといけませんので、改めて言うと、間違った選択と言うのは製品が悪いと言うことではなく、自身の筋力や体型、ライディングスタイルに適しているかどうかと言う評価軸の事ですので悪しからず・・・

当然、アルミニウムだけではなく、自転車用フレームには本当に多くの素材が使用されており、一説には、これほど多くの種類の素材を使用している工業製品は、地球上で自転車だけとも言われており、そんな希少な乗り物を愛する我々として、この素材について学ばない手はないと思うんです。
当日は、アルミニウムはもちろん、カーボン、スチール、チタニウム、スカンディウム、etc...
と、様々な素材と実践的に向き合ってきた講師が、ディープな素材の世界をわかりやすく解説します。

ぜひ、このディープな世界をご一緒にのぞきにいきませんか?


では、次の引き出しをお楽しみに。


【講座名】
じてんしゃ学 「自転車選びに活かせるフレーム素材入門」
講師:佐藤フミヒコ(Spike)
日時:2011年5月21日(土) 13:00~15:30
内容:スポーツサイクルのフレーム素材と性能の関係について
定員:10名 ※開催最小人数:3人(満たない場合は中止とさせていただきます)
参加費:3,000円
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