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ドゥロワーの引き出し

2010年の区切りの良い年に独立起業いたしました。20年間携わってきた自転車業界で得た知識をフル活用し、次の自転車業界のための人材を育成しようとたくらんでいる「ドゥロワー」の日々を徒然なるままに綴ります。

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日本のメーカーはまだ死んじゃいないんだ!

みなさんこんにちは
ドゥロワーの山路です。

先週の金曜日は、行政刷新委員会のごとく、赤坂で重箱の角をつつくという仕事をしてきました。



もっと砕けて言うと、過日行政刷新委員会でも話題になりましたが、競輪の収益の一部を補助金とした事業の一部で、日本の自転車業界の技術開発や発展に役立てるため、その使い道を吟味するというとても重要な仕事です。

ご承知のとおり、日本の自転車関連の製造メーカーは、かなり形骸化しています。
実際に何らかの形で「製造」に携わっているのですが、本当に自社で工場を持ち、自社で企画なり開発なりを行っているところは、ほとんど無くなったと言っても過言ではない程。

しかしながら、近年のピストブームやスチールフレームへの原点回帰傾向など、自然発生的に降って沸いたトレンドに牽引される事で、特に海外の市場から「日本の製品はやっぱり良いな」という評判が高まり、質の高いモノづくりをしていたメーカーが息を吹き返しつつあるのはご存知のとおりです。

この事業の存在自体をこれまで全く知らなかった私は、自らをとても愚か者だと思いますが、それはそれ。

きっちり切り替えて、日本の素晴らしい産業を守って、かつ成長させるというこの素晴らしい事業のお手伝いができるとあれば、いやらしい話ですがギャラなんてどうでもいいと正直思います。

当日、意気揚々と会場に乗り込み、ランダムに選出された選定委員会のメンバーと初顔合わせ。
委員長は順天堂大学の教授で、自転車部の顧問もされている方。

スポーツ生理学の権威でもありながら、自転車のことも良く知っていて、しかもロジカル。
こういう人が委員長なら、私もしっかりそのサポートをすべく、私が知りうる知識と見解をフル稼働しました。

蓮○さんみたいに、言葉尻をつかまれないよう最新の注意を払ってね・・・

この委員会は、日本の自転車関連製造メーカーが、「これを開発して売りたいんだ!」という思い思いの製品を実際にプレゼンしていただき、その市場性や効果、また本当に実現可能なのかというマーケティングを含めた開発会議みたいなもので、それを社外の人間が客観的に精査するというもの。

1社当たりの持ち時間は20分で、質疑応答含めて30分で行います。
もちろん、事前に計上する費用やマーケティングプランなどの資料は、ある程度目を通していますので、それに沿って質問事項を決定しておいてから委員会に望みます。
そのため、ある程度は委員個人の見解や方向性を持っていますが、最後はプレゼンターの熱意と言うか、最後の一押しを聞いてどうするかを決めるのが本日の仕事です。

午後1時から始まったプレゼンには、よく考えられたものから、「この内容で通そうとしてるのか?」と耳と目を疑いたくなるモノもありますが、正直に言えば「プレゼンのやり方」で相当損をされている方がほとんどという事ですね。
じゃあ、お前はどうなんだと言う声も聞こえてきそうですが、とにかく引き込まれるようなプレゼンは一部を除いてなかったと言い切れます。

企画を生かすも殺すもプレゼンター次第ということを顕著に表した委員会で、なんだか日本のモノづくりが海外のそれに簡単にやられてしまう事が多い本質的な原因がここにあるような気がします。

先にも述べましたが、日本の多くの製造メーカーは、自ら状況を打開したと言うよりも、自然発生した流行に乗っかる形で息を吹き返しつつあるのが現状。

しかしながら、それらのメーカーが持っている夢のある製品は実に興味深く、ぜひ実現して欲しいものがいくつかあるのも現実。
でしたら、それを雄弁に語り、製品化するためのリソースやマーケットのニーズを顕在化するという手法を学ぶ事も「将来への投資」となるでしょうね。

いずれにしても、日本の製造メーカーが頑張っている姿を見るのは大変うれしい事ですので、できる限りのサポートができるように一生懸命ジャッジさせていただきました。
おかげさまで大変良い経験になりました。
ありがとうございます。

数日後には、プレゼンをされた方達の元に今回の結果が知らされると思いますが、当選された方も落選された方も、ぜひ次の新しいものを考える事を積極的に行っていたけるよう期待します。

いつの日か、全て日本製で作られたスーパーバイクがツール・ド・フランスなどの世界的レースで活躍できる事を心より願った日でもありました。

がんばれ、ニッポンのモノづくり!


では、次の引き出しをお楽しみに。





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COMMENT

No title

はじめまして。
ウチもわずかながら自転車部品製造に携わって
いますがこんな事業があるとは知りませんでした。
いつも勉強になります。
日本のものづくりを衰退させないためにか
国や地方から助成金が出る話は探せば結構あるんですが
その為の資料作ったり、プレゼンしたりって
結構億劫になってしまうんですよね。
一回却下された事があるだけに・・・w

| SLiC | 2010/06/22 02:13 | URL | ≫ EDIT

No title

>LiCさん

コメントありがとうございます。
私も長年この業界にいますが、こんな良い企画がかなり埋もれた形で行われているのはもったいないと思います。

告知方法をもっと広くしても良いと思うのですが・・・

来年もあるといいのですが、競輪の補助金がなくならなければ・・・

| ドゥロワー | 2010/06/23 01:17 | URL |















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